『ワイアータ〜マオリの歌』　テ・カナワ、ドーイ＆ニュージーランド響、オークランド大学室内合唱団

ワイアータ〜マオリの歌
キリ・テ・カナワ
カール・ドーイ（指揮・編曲）
ニュージーランド交響楽団、オークランド大学室内合唱団

ヨーロッパ系ながらマオリの血も引くキリ・テ・カナワは、オペラや歌曲だけでなく、折に触れて、マオリ人が育んできた歌の素晴らしさも紹介してきました。
　同じくニュージーランド出身でマオリの血をひく澄んだ声のヴォーカリスト、ヘイリー・ウェステンラは、マオリの音楽は旋律が美しく、母音のつくる音感がとても優雅だと称えており、親しみやすい歌唱でそれらの歌を大ヒットさせましたが、キリ・テ・カナワが1999年に制作した「マオリを歌う」での気品のある歌唱からは、そうしたマオリの歌の数々が、クラシカルなスタイルにも適合する奥深い魅力をもったものであることが十分に感じられます。
　今回登場するアルバムは、それから14年を経ての制作ということになりますが、声はまだまだ美しく表現力はさらに深まり、なおかつアレンジは、オーケストラにコーラスも加わって、よりゴージャスな傾向が強まっているのが特徴ともなっています。そのアレンジと指揮をおこなったのは、イギリス生まれでニュー・ジーランドで活躍するピアニストでアレンジャー、指揮者のカール・ウィリアム・ドーイです。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・Tama Ngakau Marie (Son of a Peaceful Heart)
・Karu Karu (Expectation)
・Haere E Hine (Farewell My Lady Fair)
・He Puti Puti Koe (To a Lovely Flower)
・Maringi Noa (I Weep for Your Return)
・Awe Maria (Hail Mary)
・E Te Ariki (Our Lord - Watch over Us)
・He Wawata (The Days of Yearning)
・Te Taniwha (The God of the Sea)
・Whakaaria Mai (How Great Thou Art)
・E Te Iwi E (Call to the People)
・Kohu-Auahi (Blue Smoke)
・Aue E Te Iwi E (The Pride of Our Maori People)
・Kamate (Darkness into Light)
・Tirohia Mokoia (Look to the Island)
・Ehara Te Waea (Love Never Breaks)

　キリ・テ・カナワ（ソプラノ）
　オークランド大学室内合唱団
　ニュージーランド交響楽団
　カール・ドーイ（指揮、編曲）

　録音時期：2013年
　録音場所：ニュージーランド
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）